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#8

Izumi

Dancer

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Izumi プロフィール

横浜を拠点とするIzumiOrientalDanceStudio主催。
幼少よりバレエを初め様々な踊りを学び、TV・舞台で活躍。小松芳アラビア舞踏団にてインストラクター・ショーダンサーとして活躍後、独立。
現在は自身のダンサー活動に加え全国にてWSを開催、エジプシャンからターキッシュロマ、小道具を駆使した独自のスタイルなどあらゆる分野を踊れる希少な存在であり、そのダンススタイルは国内のみならず海外でも高い評価を得ている。
【WEBi】 http://www.izumiorientaldance.com/

ジャズダンスからベリーダンスへ


1998年くらいから約8年間、小松芳アラビア舞踊団に在籍していました。
実はベリーダンスに出会う前は、激務と評判の大手広告代理店でずっと働きながら、
小さい頃から習っていたバレエや、ジャズダンスなどを続けていました。
それも本格的にやっておりまして、カンパニーにも所属して、その他にも時間があれば、色々な先生のレッスンを受けていたのですが、、とある先生が、小松スタジオでジャズダンスを教えていたんですね。
ある日、「どんな踊りか体験してみたい」と、気軽な気持ちで、小松スタジオでベリーダンスを初めてみました。
もともと、アラブ音楽に興味があり、アラブポップスなどよく聞いていたので、レッスンにはすんなり入っていけました。
そのときはまだジャズダンスのカンパニーに在籍していたので、ベリーダンスは2、3ヶ月で辞めるつもりだったんですが、
発表会に出たり楽しく続けておりましたら、辞める機会を逃しまして(笑) そんな時に小松先生に声をかけていただいて、
初舞台の発表会から半年後にインストラクターデビューをいたしました。
ジャズダンスは年齢による身体能力の衰えの壁や、私は身長も低く、
この体型ではプロのバレリーナやジャズダンサーにはなれないとわかっていましたし、
ちょうどその頃、お見合いで結婚も決まり会社勤めも辞め、主婦と両立しながら末永く楽しんで踊りたいと考えていたので、
その全てが合致した感じです。
だから、あの時に小松先生と出会ってなければ今の私は無かったので、ベリーダンスと小松先生に出会えてよかったとつくづく感謝しております。

出産とベリーダンス


さて、ショーで踊ったりインストラクターとして教えたり、
さあこれからもっと頑張ろう!と歩み始めたときに・・・・
妊娠が発覚。
嬉しい反面、これで道が閉ざされてしまったような複雑な気持ちでした。
当時、妊婦で踊ってらしたのはタカダアキコさんくらいで、
前例がなくて。
小松先生にとっても妊婦インストラクター抱えるのは初めてだから、
いつまで、そしてどの程度まで働かせていいのかわからない、
私もわからないからほんとに手探り状態。でも、いつも通りレッスンしましたし、
結局、第一子の時は出産3か月前まで教えてて、
第二子の時はなんと1か月前まで教えていました。

出産ぎりぎりまで動いていたおかげで出産は楽だったのですが、
実はつわりが本当にひどくて。。。
ジルの匂いとかHSの匂いに反応しちゃうんです(笑)
今は笑い話ですむけど、あの時は辛かったですね〜。
レッスン中、口を開くと何度も吐き気がこみ上げてきて、
もう我慢できない、でも生徒さんたちの前でもどしたら私の人生終わりだ〜、
と必死でこらえました。
でも、私が妊婦ダンサーとして実績を作っていけば、後に続くダンサーが
楽だと思ったから、なんとか乗り切りました。

子供が出来て一番大変だったのはやはり子供が2人になってからですね。
育児の労力全てが2倍になるんですよ。
2人目のときは1ヶ月で復帰したのですが、主人の実家がスタジオに近かったので、
赤ちゃん預けてなんとかこなしていました。
でも、母乳だったので3時間おきに授乳しなければならなくて、
2レッスン続けて教えることが出来なかった。
レッスンの休憩時間に赤ちゃんをスタジオの近くまで連れてきてもらって
おっぱいあげたりしてました。
そんな事情もあり、子供2人抱え、家事も完璧にやって、そして踊りも、
という生活に限界を感じ、小松スタジオを卒業しました。

 

子育てとベリーダンス


小松スタジオを卒業して、自分のペースで始めたとはいえ、
まだ手のかかる0才児の赤ちゃんと幼稚園に入ったばかりの子供抱えて、
子供が病気してもレッスンに穴はあけられないしで、本当に毎日綱渡り!
あの頃、どうやって乗り切っていたのか記憶が無いんですよ。
机に座ってご飯を食べることが無かったので私は自分のお茶碗を
長い間持ってなかったくらいです(笑)
「ママ、行かないで」と泣く子供を置いて出かけなきゃいけないのも辛かったですが、
それでも、いつも笑顔でレッスンしていました。
その分、家にいる時は子供との時間を大切にしていました。
だから練習する時間を作れず、子供が起きる前に早起きしたり短時間で集中してやったり。
以前のように時間をかけて練習が出来ないので、振付を忠実に踊るのは無理。
その当時のパフォーマンスは全て即興でした。おかげで即興力と集中力はアップしたかと(笑)
とはいっても、時間が足りないことに随分と歯痒い思いをいたしました。
でも、続けることに意味があると思って続けてきて、
今は子供が10才と7才。やっと少し楽になりました。

あと、うちの主人は実はとても厳しくて、毎晩うちでご飯食べるし、
夕飯のおかずは3品以上、家事も完璧にやらないとダメなんです。
家庭と子供が最優先。それをきちんとした上で私のダンスは成り立っているわけです。
子供が成長して少し手が離れたとはいえ、今は上の子が受験で夜遅くまで塾通い。
お弁当持って塾に行くので、どんなに仕事で疲れていてもお弁当作っています。
家事・育児・踊り、、、、日本で一番忙しいベリーダンサーだという自信はありますね〜(笑)

だからよく、ストレス溜まりませんか、と聞かれますが、
仕事のストレスは子供で発散し、家庭のストレスは踊りで発散しているので、
まーったくストレス無し、です。ほんとこれはよく出来ている、幸せです。


ポイベールとの出会い

ポイベールに出会ったきっかけは10年以上前のサンフランシスコのショーでした。
ただ そのとき見たポイベールはとても単純でベールが手を離れてぐるぐるまわっているだけだったんだけど
非常に魅力を感じたので、いつか自分のパフォーマンスに取り入れたいなと思ったのがきっかけ。
その後、海外のダンサーにも習ったのですが、やはりただ回しているだけだったので
オリエンタルベリーダンスに取り入れるにはどうすればいいのかと考えたんです。
ポイは2つ持ちで、しかもずっと回し続けなければいけない。
でも私はあくまで ベリーダンスのベールが主体となる
「ポイベール」をやりたかったのでまずポイは1つ持ちにしました。
そして自分で技を考えて試行錯誤して 国内で初のパフォーマンスは2008年くらいだったと思います。
その時は、誰もポイベールを知らなかったのでお客さんポカーンでした、、、 今の何?手品?みたいな(苦笑)
あまりにも初めてすぎて 「今の何?」という感じでしたね。
それが まさかDVDまで作ることになるとは私自身思ってもいませんでした。


ポイベールとこれからのこと

ポイベールをやるにあたり、土台となるポイを作るのがとても大変でした。
軽すぎるとベールの重さに負けちゃうし、重すぎると今度は
回せない。
ベールがふわっと見えるように、ベールが目立つようにベールを殺さないポイ。
それを目指してFigに何度も何度も作ってもらい、重さと大きさ、色も試行錯誤して、、、
そしてようやく今回、DVD発売に向けてFigで作ってもらったポイにたどり着いたのです。
有難いことにここ数年は、海外に呼んでいただきパフォーマンスする機会も増えました。
海外でパフォーマンスして感じたのは 日本人のダンサーのレベルの高さ。
だからこれからは このポイベールや日本人のダンサーの
素晴らしさを海外に伝えていけたら良いなと思っています。
今回のポイベールDVDも アメリカでWSしたときにDVDオファーされて、
ヨーロッパでWSやったときに
「何でDVDがないんだ!」というクレームがでたので制作することになったんです。
元々は海外でのWSがきっかけだったので頑張って英語版も作りました。
日本人ダンサーとしては初となる海外供給も決定しています。

 
実は私、障害施設でベリーダンス教える活動もしておりまして、
車椅子の方でも腕や肩で表現して踊れるんです。
手の不自由な方でも、足の指でジルが打てるんです。
それを見たときに本当に感動しました。
全身をくまなく使い、飛んだり跳ねたりする動きが少ないベリーダンスならでは、ですよね。
なので、もっとベリーダンスが一般に広く普及されて、多くの人に楽しんでもらいたいという気持ちが
人一倍あります。
私自身、激務の広告代理店OLしながら、そして子育てしながらベリーダンスやっていました。
女性だったら直面しそうな事は大抵経験しているので、
今そういう状況にいる人にも、ベリーダンスの楽しさを伝えて広げたいと思っています。
そんな思いもあり、今年スタジオを広いところへ移しました。

だって、大人になってから始めてプロダンサーになれる踊りなんて、
そうそうないですよね。
きちんと踊れば怪我もしない。
私の昔のダンサー友達、怪我や故障でリタイアした人も多く、
ダンサーとして現役なのは私だけです。
私はジャズダンスとコンテンポラリーダンスで両足どちらも捻挫経験あり。
今でも足首に水が溜まったままです。
ところが今、ほとんど毎日踊っているベリーダンスでは一度も怪我したことはありません。
それに年齢関係なく踊れる。
うちのスタジオには50才以上の方対象の「ハイミセスクラス」がありますが、
みなさん、本当に若くて綺麗でいきいきしています。

こんなに素晴らしいベリーダンス、そして10年かけて完成した私のポイベールを
どんどん広めていければいいなと思います。


 


【Fig限定】 Izumi POI

[DVD]Poi Veil ポイベール ベリーダンス

インタビュー後記

久しぶりに出会ってしまいました 超スーパーべりーダンサー!それが今回のインタビュー後の率直な感想。
Izumi先生の印象は人の悪口を言わないニコニコした優し〜〜い先生。
が、、、今回DVD発売を機にインタビューさせていただく事で知った先生の過去。
子供二人抱えながら 独立し スタジオ経営、、週に5日はベリーダンスを教え、ショーで踊り、
呼ばれれば海外でも地方でも出向いてWSやって、家に帰れば家庭の事もきちんとこなし、
おかずは毎回3品は作っている。。。そうです。。。。!!!

普通だったらストレスになります!できません!な事も豪快に笑いながら話す先生を
見ていると久しぶりにパワーを頂きました!私にはどう考えても無理ですが(笑)
お忙しい中インタビューに答えていただき本当にありがとうございました。

今回のDVDは英語版も発売になるとの事、ますますのご活躍が楽しみです★

インタビュー:SIO

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